内閣府が我ら氷河期世代にまた蜘蛛の糸を垂らしてくれるそうです!
採用の概要
・採用日は令和2年4月1日
・35~49歳の氷河期世代のみに絞って募集可
・高卒以上
・書類選考や論文試験、面接を課す
・係員級または係長級で採用
ということです。
毎度毎度解説記事を書いてきましたが、
今回も氷河期ドストライクの僕が色々と意見を述べたいと思います。
未曽有の倍率になるか?
今回はこれまでの三田市や宝塚市と違って「内閣府」です。名前かっこよすぎ問題。
もし初対面の人に勤務先を聞いて「内閣府です」って言われたらビビりますよね?これは人気になる予感です。
地方都市の一つだった三田市・宝塚市とは格が違うわけで(少なくとも響きは)、めちゃくちゃ応募があると思うんです。僕も内閣府だったら行きたい!かっこいい!
でも下記の条件がちょっと・・・
40代で係員採用はヤバい
私はもちろん国家公務員ではないのですが、ある程度行政機関との付き合いがあるのでわかります。40代で係員だったらすごく惨めなことになるでしょう・・。
非正規やブラックで人生を消耗するよりは遥かにマシなのではありますが、係員と言うのは新卒~せいぜい30過ぎまでの役職なんですね。ようは平社員。省庁によって違いもありますが、係員はどこもせいぜい30過ぎまで。給料もそれなり。
同年齢で採用された人は最低でも係長、普通は専門官といった役職に就いているんですよ。国家総合職の話ではありません、国家二種や一般職の話です。
20代中心の「係員会」とかに、今更氷河期世代が行けますかね?
おとーさん氷河期ッスもんね、シャーナイッスネ
とか言われてゆとりさとりと同目線で一生を過ごすのです。僕だったら安定が貰えたとしても絶対にプライドが許さない。
あのな。
生まれる時代が悪かっただけで能力はおめーらの上司と変わらねんだよ、と。
40代係員になるために数百倍+α
・書類選考や論文試験、面接を課す
もううんざりですよね・・・。
そりゃ選考は必要ですよ。だけどまたあの就職氷河期のような熾烈な戦いを我々世代に強いるのか。99%以上の確率で不採用になるってのに。これじゃあの頃と何も変わりません。いや、ある意味あの就職氷河期時代よりひどいかもしれません。
自分たちが新卒候補だったころは、極めて低い確率であっても、採用されたらまともな社会人としてスタートを切れる希望がありました。
でもこの内閣府募集はそうではない。
何百倍、もしかしたら1000倍の競争に勝ち残ったとしても、その結果は周りから周回遅れの平社員。とんでもない修羅の倍率をくぐりぬけたのに、です。
それでもこの蜘蛛の糸に縋りつくしかない氷河期世代のこの実情をよく理解して欲しいものです。
「若干名」の表記に吐き気がする
懐かしいです、「若干名」。
就職氷河期世代がシューカツをしていた頃、ほとんどの企業の採用人数は「若干名」という表記でした。この文字にトラウマを覚える人も多いはず・・・。
まあ僕はその貴重な「若干名」を勝ち抜いて就職した先が超ブラックだったわけですが。
せめて「15名程度」とか具体的な数字を示してあげてくださいよ。こんなん戦意喪失しますやん。まあそれでもめちゃくちゃ応募者集まると思いますけどね。
少子高齢化の改善にはならないから・・
40前後になって超幸運にも内閣府に就職できたとしても人口は増えませんよね。
とにかく対策が遅すぎた‥。まず氷河期女性は生物学的にも子供を産みにくくなっているし、今更係員級の給料を貰ってもまともな家庭を築けるわけがありません。
できることはアルマジロのように自分の身を守り続けることだけ。僕の生き方のように・・・。
10年早ければ子供だって少しは増えたのにね。
内閣府は氷河期を本当に救済したいなら10名単位ではなく1000名単位で募集すべきです。その中に相当な割合で超優秀な氷河期世代が混じっているはず。
さらなる世代間格差の是正を何卒よろしくお願いします。
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