婚活市場の経済学 -男女の危険な裁定取引-

先日思うところあって婚活パーティーに行ってきた結果と考察を報告します。

婚活パーティーに行った経緯

おなじみの読者さんもおられると思いますが、まずは軽く自己紹介。

ブログ主は

• 43歳独身男
• ブラック企業から逃げ出すためにアーリーリタイアを決意
• リタイアのためにひたすら貯金に邁進
• リタイアの邪魔になる要素を生活から全て排除
• よって独身を貫いている

こんなスペックの哀しきブラック企業社員。まあ血を吐くような努力が実り、資金的にはほぼアリリタまであと一歩の状態になれたわけですが…

やはり気の迷いと言うか

家族もちの普通の人生ってどんなだろう？

と思うこともないわけではありません。というか、今のブラックに入社しなければ多分ごく普通に二児のパパとかやってたと思います。どちらの人生が幸せだったのかは一生わかりません。逆に不幸な家庭を運営していたかもしれませんし。

というわけで「絶対に嫁探すぞ！」という気はないものの・・、なんとなく自分の人生の交差点を見るような軽い気持ちで婚活パーティーに行ってみました。

婚活パーティーの概要

では！さっそく今回の婚活パーティーの概要です。

＊パーティーや参加者が特定されないように細部を改変しています。記事の論旨に影響はありません

 募集要項は以下。

男性にのみ年収要件が設定されていました。

まあ結果としては、うまいこと潜入できました。

パーティーのシステムは、

• 男女概ね5～10人ずつが参集
• 異性全員と話す。気に入った人がいれば運営にオファーを出す
• 集まったオファーを運営が総合的判断。カップリング通知

こんな感じで運営されている模様。

当日ウッキウキで会場に到着したブログ主。鏡を見る。いつもより清潔な服を着ているので、心なしかさわやかです！まあ株主優待で買った服だった気もしますが。

さっそく5000円以上を支払っていざ入場です！

しかし結論から言えば、パーティーの様子は芳しくありませんでした…。

遅刻する女性多数…

開始時刻が過ぎても会場には女性が1人しかいませんでした。男性は5人(全員)着座しています。受付に置いてある番号札からは女性も5人の申込みがあったと推測されましたが、運営の人は「まだ到着してない方が多数いるので、お待ちください」と言っておられました。

待つこと10分程度…パラパラと会場に女性が入ってきました。運営の人は慣れたご様子。他のパーティーでも遅刻って多いんですかね？

この時点で男女間の人格的な差が少し見えました。

なんかいまいち…？

ようやく会話タイムが始まり、各女性と話をしました。女性陣のイメージはまとめるとこんな感じ。(*情報保護のため一部詳細を改変しています)

• 44歳 飲食店勤務
• 36歳 事務職
• 39歳 医療事務
• 35歳 メーカー勤務
• 謎（1名は最後まで会場に現れず）

同性とは話をしないので、男性の詳細は分かりません。ただ、女性の数が少ないので一人で過ごしている時間があり、その時に周りの会話が聞こえるんですね。皆さんかなり立派な職業に就いておられる様子でした。

さて、女性陣の評価。

自分のことを10メートルほどの棚に上げて書きますと…

• マスク着用で上方修正「それでも隠せない残念感」（本当にすみません！）
• 会話の節々に見えるコミュニケーション能力の欠落。なんか上から目線の人多し

このご時世ですから、最初から最後まで全員マスク着用してるので顔がわからないんですｗ

これ↓で婚活せよと言われましても…

さらに言えば、男性側の年収は開示されているのに女性の顔は開示されないとはこれいかに。

この時点で男性側に相当不利な交渉テーブルであることに異論はないでしょう。さらに上記のように人格的にもはてなブックマークが付きそうな女性の方は多く、僕は「正直誰ともカップリングされたくないなあ」と思っていました…。2人ほどオファーを書きましたが、特にカップリング成果はなかったです（泣）

終わった…。

婚活市場の経済学

帰り道の夕暮れ、トボトボと1人ぼっちで歩くブログ主。

というわけで今回の婚活考を書くに至ったわけです。前置きが長かった～。

婚活市場とは何か？

婚活というのはぶっちゃけた話、男女がお互いの価値を交換する市場と見なすことができますよね？もっと簡素化すると

男のカネと女の容姿を等価交換する市場
*但し5分で分かる人格の欠落は負債分として含む

いや、もちろん実際はそれだけじゃないですよ。長い結婚生活、他の要素の方がずっと重要です。

• 優しさ
• 思いやり
• その他、家庭運営に必要な資質

しかし「婚活市場」すなわち、

短時間の会話で結論を出す交渉テーブル

ここにおいては悠長にやさしさとか思いやり度を分析することは不可能です。

だから募集要項でいきなり年収フィルターを設けたりしてるわけですよね。というわけで、ここでは強烈な誤解を生みつつも

婚活＝男のカネと女の容姿を等価交換する市場　*但し5分で分かる人格の欠落は負債として含む

と言いきらせていただきます。

男女の価値分析

今回の婚活PTにおける男女それぞれの価値分析です。

男性の評価

前述のように今回のPTでは年収フィルターが設けられ、男性の収入は同年代の上位数割に入るものでした。見た目がカッコいい人もいて、あと、意外にも(?)話を聞く限りは自然に人に歩み寄る紳士的な語り口の人が多かったです。いわゆる「オタク口調」の方はいませんでした。

女性の評価

対する女性は…本当に申し訳ありません！　全員が同世代集団で下位数割のapperanceだと分析させていただきました。これはブログ主の主観や好みではなく、かなり贔屓目に見てもこう言わざるを得ないんです。

リンク：appearanceの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書

まあapperanceの事は別にしても、

• 遅刻劇に垣間見える常識の欠如
• なんとなく終始偉そうな態度

と、あまり人に好かれそうな要素はなく・・・さらに結構選り好みしている感じも見て取れました。

双方の価値

そういうわけで、今回の婚活パーティー市場における男女の価値を総合的に

男平均１００：女平均６０

と数値化しました。定性的な要素が多いので感覚的にですが。

もちろん、人間としての価値ではないですよ。ごく短い時間で互いに判定し、市場分析するための簡易値、または瞬発的な交渉力を数値化したと思ってください。

最高の裁定取引、ここに

１００：６０の等価交換が成立するはずありませんが、結婚は１：１で行うもの。現代日本では男６人と女１０人が集団結婚する…というわけにはいきません。よって無理やり等価交換せざるを得ないわけです。換言すると、あの日の会場には

女性側にとって最高の裁定取引機会が転がっていた

とんでもない市場の歪みです。株式市場にも為替市場にもコモディティ市場にも、世界中のどこにもこんな取引はありません。この収益性はもはや振り込め詐欺のレベルです。ある意味結婚したら給料振り込め詐欺だけど…なんつって。

すなわち変な言い方、結婚相手にあぶれて余り物になってしまった女子も、収入面だけで言えばそれなりの上位物件をゲットできるチャンスが婚活パーティーです。こりゃぼんやりしてる場合じゃないですよ？

・・・しかし話はそんな単純には進みませんでした。以下に実況を報告します。

12月某日 婚活パーティー取引市場の動き

婚活パーティー取引市場　前場の市況

開場してもしばらくは膠着状態で、動きの悪い売り方(女性側)に買い方(男性側)が引っ張られる展開でした。こうなると男性側が歩み寄っていくしかありません。つまり６０の価値を持つ証券でも、売り手全員がガンコである限り、買い方が７０，８０，９０・・と指値を上げていくしかない状況だったんです。しかし余力MAXの１００を指したら約定か？・・・というと、それでもダメ。

・・・すみません、もう何を書いているのか自分でもよく分かりません＞＜；

ようは、今回のパーティー会場を株価の板に落とし込むとこうなるってことです。

（昨日の終値が６０だと思ってください）

買い板が限界ギリギリまで高く指している感じが伝わりますかね？ 材料に乏しい中、なんと売り豚は60円の株を170円で売ろうとしていたのです。

投資家なら普通そう思うわけです。

結局前場は寄り付かず引け。パーティーは男女様子見のまま後場に進みました。

婚活パーティー取引市場　後場～大引けの市況

後場開場、膠着した市況にしびれを切らして…ついに一人の男性参加者が動きました。

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　　　↓

成り行きカップル約定です！おめでとうございます！
ちなみにこの男性の方はびっくりするようなイケメンでした。40歳前後でしょうか？なぜ独身なのかわかりませんが…確かに婚活戦闘力１４０はありそうでした。なお女性は、上に書いためっちゃ偉そうな39歳医療事務の人。これは売り方完全勝利ですね！

まあ双方が満足していればこれほどよい事はありません。お二人が幸せになることを祈ります。

この後の市場は方向感を失い結局出来高１のまま大引けを迎えました。前述のように僕も出来ズです。

なぜ裁定取引が成立してしまったのか？

今回は1件の約定があったたわけですが、どうしてこのような現象が起きたのかを考えていました。以下は私見です（これまでも超私見ですが＞＜）

今回の男性陣は、（運用益ブーストで潜り込んだ僕以外は）立派な会社で高い収入を得ている独身者でした。きっとこれからも生活に困ることはない人たちでしょう。あと、男性は高額の参加料を支払っているのもポイントです。つまり、この投資を取り返すために相当の妥協をしてでもカップリングに漕ぎつけて元を取る必要があったわけです。

一方の女性は、申し訳ないのですが容姿は良くて十人並み…性格もアレな人が多かったわけです。しかしみな一様に「どうしても結婚したい！」という強い意志が潜んでいると推測しました。

「性格がアレ」である原因については、彼女たちがおそらくこれまでの人生で無数のマウントを受けてきたことが関係していると思います。

• 先に結婚した女友達に家庭生活や育児生活を語られ…
• SNSで毎日自慢され…　良くもないのにのにいいねを押す毎日…

すごく悔しい思いを繰り返してきたんじゃないでしょうか。女性同士のマウンティングのいやらしさは男性の比ではありません。となれば

• 「超優良物件を捕まえてあの女を見返すしかない！ 」
• 「婚活パーティーは女性は参加費が激安。数うちゃ当たる」
• 「よし、強気で行こう！」

こう思うのが自然です。そしてこの気概というか意志の強さが仇となり、偉そうな態度や売り板の高さに現れたのではないか、と推定しました。

肩の力を抜いたらうまく行くように思うんですが、いかがでしょう？あ、でも遅刻しまくりなのは元々の性格ですよね…。なんだかよく分かりません。

とにかくこのような男女の状況の差が、価格差の大きな裁定取引を成立させる一因であると思いました。

まとめ

ブログ主は結果的には今回のパーティーの成果がなく、参加費も5000円以上も搾取されたのですが、まあ気にしないようにします・・・

それと、実際のところアラフォーで余っている男女はお互いに「うーん、微妙！ww」と思ってると思いますｗ

これは無理してくっついても果たして幸せなのだろうか…。全員、今まで通り好きに生きてるほうが良いかもしれませんね。

かく言うブログ主は包容力皆無の甲斐性なし男。たとえ結婚しても

• 毎日家で嫁に怒鳴られたり…
• 反抗期の娘にゴミ扱いされたり…
• もっと稼げとイヤミを言われたり…
• キモいから寄るなと蹴られたり…

これに愛を持って耐え忍ぶことはできそうにありません…家出しちゃいます。パーティーにいた女性たちはきっと怒鳴りまくるタイプだし、莫大な投資をしてまでその人生を丸抱えするのは避けたいところですね。ま、そもそもオファーしたのにカップリングされてないんですけどね。ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

あああ！唯一遅刻しなかった35歳メーカー勤務女さん！ なぜですか！？

・・というわけでリタイア計画通り、これからも適当にフラフラと生きることになりそうです。ちゃんちゃん。

速攻で次のパーティーを検索した絶対仕事辞めるマンより