
大変ご無沙汰しております、絶対仕事辞めるマンです。
やあやあ、リタ犬くん元気?
おお! 1年ぶりじゃないか!
最近はX投稿ばかりでブログが完全廃墟になってしまいましたが…。そのバチが当たったのか? 先日とんでもない病にかかって入院してました 泣
「今日死ぬかも」「明日死ぬかも」という極限状態で放置されると色々考えるものです。
やはり健康が大切というか、少し人生観が変わるというか。
な、何があったんだよ…
脳血管に穴が開きそうになりました
しかしいくら反省してものど元過ぎれば熱さを忘れる
というわけで、入院中に思ったことなどをブログに残しておこうと思います。
脳の血管に穴が開きそう!
未破裂動脈乖離と言いまして、脳の太い血管が破損して穴が開きそうになっていたんですね。激烈な頭痛が起こって病院で検査→そのまま着の身着のままで即刻緊急入院となりました。めちゃくちゃ重病です。
乖離する原因はあまりよくわかっていないようですが、首を強くグルグル回すと発生することもあるとかないとか…。
さて。この病気はここからが恐ろしいのです。
乖離した場所に穴が開くとくも膜下出血となり、かなり高確率で死に至ります。または、破損した部分にかさぶた(?)ができて流れていくと、どっかの血管に詰まって脳梗塞や脳卒中が発生…これまた多分死ぬ。という超危篤な状況でした。そしてとにかく頭が痛いです!

状況を分かりやすく図にしました。

ひとたび血管に亀裂が出たらこの死のルーレットを常時回し続けることになります。
意識はちゃんとしているものの、とにかく次の瞬間に破裂してもおかしくはない…。
ということで病院で完全拘束を受けていました。破裂しにくくする薬をあれやこれやと点滴で常時打ち込まれ、
- とにかく1歩も歩くな!
- 立つな!
- トイレにも行くな!
- 風呂などもってのほか!
…という状況。2m先にあるトイレにも一人でいけないんですよ? まあ色んなコードが体に繋がってるのでどうせ無理なんですが。とにかく絶対動けない&コードだらけで、少し遠くに置いたスマホなどを取るのも一苦労でした。床に落としたらもう終わりです(><)
そんな絶対拘束系入院患者が一番差し入れて欲しい物をお教えしましょう。それは着替えでも書籍でも千羽鶴でもありません。
マジックハンドです。これ。

さてさて、そんなどうでもいい話は置いておいて。
結論としては運よく生存ルートを通って一応復活したわけですが…。
もはや死亡も覚悟せねばならない。でも意識だけはしっかりしている。そんな中で色々考え事はしました。そのいくつかメモとして残したいと思います。
貯金使わず死んだらもったいない!…とは思わなかった

ご存じ、私はFIRE資金のために20代30代をドブに捨て、必死こいて1億円を貯金した47歳独身です。仮に今、1億円を抱えたまま血管ブチ切れて死亡…となればもったいない事この上ありません。 死んだら大損です!
ところがですね。
死ぬ、死なないの状況になるとこの点はどーでもよかったです。お金を使えば毎日好き放題遊びまくり、豪華な家に住み、キャバクラで豪遊したり、もしかしたら普通に家庭を持っていたかもしれません。
でも、何をしていてもどうせ今と同じ状況になっているわけで…。そんなことよりさっさと血管の穴が塞がってくれ! 奇跡を! という心境でした。
こんなことなら豪遊しておけばよかった~!人生後悔!みたいなことは全く頭によぎりません。
よく「死ぬ瞬間に笑えれば良い」と言いますが、それは「今を充実させましょう」という意味で、死ぬ瞬間は昔を振り返って笑う余裕などない気がいたします。
もうあかん!という状況になっても人間の心理はやはり完全未来志向なんですね。奇跡でも何でも起こして前に進みたい!と思うものです。
謝罪の旅にでかけたくなった

とはいえ、人生の後悔が全くなかったわけではありませんでした。お金なんてどうでもよいのですが、「あの人に謝っておけばよかったなあ…」みたいな後悔は時々考えました。と言っても私は小心者で割と品行方正に生きてきたので、大それたことではありません^^;
例えば、小学生の頃に同級生からファミコンのカセットを借りて返すのを忘れてたとか、そういう感じのことが思い出されました。バルーンファイトを貸してくれた向島君(10)に謝っておくべきだった!みたいな。

向島君(47)は絶対忘れていると思いますが、私の人生で心に少し引っかかっているような小さな出来事が、気になって仕方がなかったんですね。
バルーンファイトを借りパクして申し訳ありませんでした。捨てちゃってもうないんですけど、ヤフオクで550円で売ってるやつを落札して返しに行きたいです…
…こんな感じで、死の間際(?)に小さな罪の意識が浮き彫りにされました。
故意ではないファミカセの借りパクでさえもこれですから、とにかく悪い事はしちゃいけません。たとえバレなくても最期の時に後悔しますよ。真面目に生きましょう。
人間いつ死んでもおかしくない
前述のように、私は緊急入院で運ばれてしまいました。頭は超痛いものの、ついさっきまで普通の生活をしていたわけです。そこでいきなり「あなたは今から死にます!」という勢いでとんでもない状況に放り込まれました。
わけのわからぬまま救急車で連れていかれた恐怖感は凄かったです…。

「この人、血圧が170まで上がってます!」
「なにー!もっと点滴打て~!」
みたいな声が聞こえたんですけどね。そりゃ170まで上がりますよ。全部聞こえてるからドキドキしてるだけで、普段は120もないです。状況の変化に体がついていきませんでした。
~ そして謎の治療室 ~
先生、ぼ、僕は生きて出られるんでしょうか…
医師「いや、それは何とも…。」
この時、あ、死ぬのか。と本気で思いました。
本当にあっけないなあ。
FIRE資金も貯まり、これからが本当の人生だ!と思ってたけど、これまでの人生だけが本当の人生だったのか。あーあ。せめて1日前に教えてほしかった。運命か。こんな心境です。
人生本当にあっけないものだと思いましたね。貯金とは未来の人生ためにすることですが、貯金している期間もまた人生だったのです。私はそのことに22年間気づかず、未来は絶対に存在する、自分は85歳とか99歳まで生きると根拠なく思い込み、全てを犠牲にして貯金修行をしていました。
おかげで1億円は貯まりましたが、この考え方は間違いですね。人間いつ死んでもおかしくありません。毎日の日常をしっかりと生活するのが大切だと思いました。
医療のあり方について
わが脳血管系病棟は正直、重症者が多かったです。ほぼ全員が生死の狭間にいることもあり、特別な集中室のようなものもありました…。
先ほどの図。

このドクロマークとまではいかないまでも、その直前の重篤な麻痺の人が多かったです…。というか、完全ドクロマークの人はそもそも病棟にはいないので、その寸前の人が集められた場所だとも言えます。歩き回れる人は本当にわずかで、大抵は車いすか、ベッドに寝ておられました。やはり高齢者が多かったです。この先20年30年と生きられる方は稀なのではないでしょうか…。
しかし皆さん一生懸命リハビリをして頑張っておられたんですね。偉いです。

巨大ヨガマットみたいな場所で這う練習をしたり、支えられながら歩く練習をしたりしていました。表情は乏しかったです。多分表情を作るのも疲れるんだと思います。夜にすすり泣きが聞こえるベッドもありました。
皆さんの余命はあと10年かもしれないし、1年や2年の人もいるかもしれません。普通の人よりは絶対短いはずです。それでもリハビリの皆さんの雰囲気には、先ほど申し上げたような、完全未来志向の意思が見え隠れするんですね。全然諦めていません。残る人生をせめて歩けるように、それがダメでもせめて這えるように…と日々訓練して備えておられました。
ところで、Xなどでは「老人医療費を全切りせよ!子育て支援に回すべき!国が持たない!」という極論がバズるのをよく目にします。
でも、医療を受けたくて受けてる人などいないわけですよ。先ほどの血管ルーレット。誰だって復活ルートに行きたいです。でも運悪く脳梗塞などを誘発して動けなくなってしまったんですね。それでも完全未来志向で少しでも復活側に寄せていこうと、日々リハビリをしているわけです。
私は普段の生活では会うことがないこういう人たちを、あまりにも多く目にしてしまいました。
確かにわが国にはもうお金がありません。少子高齢化で産業構造は歪になり、医療や福祉にかなりのお金が流れているのも事実であります。しかし、だからと言ってあの人たちを病院の外に放り出してしまったら、生きていくことは難しいと思います…。
国費は国民のためにあるのであって、国民が国費捻出のために仕えているわけではありません。新たに生まれる赤ん坊のためなら現存する国民を切れ、というのも歪な論なのではないかと思いました。
なんとか両方の顔を立てるやり方はないですかね?
なかなかの難問だなあ…
私も病院で命を救ってもらえたので大変感謝しております。他方、やはり長く入院するとコストカットできそうな部分も少し見えてくるものです。デジタル化も凄く進んでいるようには思えませんでした。医師と病床の情報連携がうまくできておらず、何度もナースがバタバタと行ったり来たりする局面も見ました。まあこれは全体から見れば小さなことなのでしょうけど…。
医療費の削減は大変難しい問題ですが、その世話になっている人もそれぞれ人生を抱えております。まずは医療経営や国家財務の高度化・効率化を徹底的に推し進め、日本国民を誰一人切ることなく、適切な医療を提供できる世の中になったらいいなと思います。
貯金の余裕は大事です!

最後に貯金の話です。
私は泥にまみれてFIREを目指し、コツコツ貯金した富裕層(貯金1億円以上の人)です。今回ばかりは多額の貯金があって本当に良かったと感じました。
激烈頭痛で始まった今回の病状…。
実はロキソニンSで痛みは治まるんですよ!一時的に。
それでもなんか変だなと思ってとっさにMRI検査に行ったのですが、この検査には1万円近くかかりました。正直出費としては痛いです…。

でももしもこれが、日々カツカツで1万円が惜しい生活だったらどうなるのでしょう。
「給料日までロキソニンSで耐えて、治らなかったら病院に行こう…」
「ま、ただの片頭痛でしょ!」
これだと給料日までに血管破断で死んでいた可能性が高かったです。
入院費だって同じです。結局20万近く取られましたが、それがイヤで病院を強引に飛び出す人もいるかもしれません。
しかし1億円あると流石に違います。いくらドケチの私でもポーン!とお支払い。命が掛ってますからね。絶対ケチっちゃいけない局面でポーンとすぐにお金を出せる家計は命を救います。
これから毎週自費で脳検査を受けても余裕です
それはやりすぎ!
まあ1億円は極端ですが、それなりの蓄えは絶対にあった方がよいと思います。お金はこういう防御に使ってこそ真価を発揮しますね。攻めた豪華ディナーを食べてマウンティングするためにあるのではないですよ。
…でも差額ベッド代はビタ一文出しませんでした!
そこはケチるのかよ!!
まあ、大部屋で寝ても豪華個室で寝ても、回復速度は同じはずですw むしろ大部屋のほうがうめき声で部屋の仲間に気づいてもらえるから生存率も高いのではないでしょうか~。
というわけで支出にはメリハリをつけながら貯金をしましょう。
たとえ生活が質素でも、人生報われなくても、生きてるだけで丸儲けです。楽しく貯金してくださいね。
全国民がそれなりの貯蓄を持ち、お金のせいで命を落とすことがない世の中を切に願っております。
終
ところで・・・
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随分フォロワーさんも増えたね
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ブログのみの読者ですので、ご病気のことを存じませず、驚きました。ご快癒心よりお祝い申し上げます。
77年生まれ、辛酸を舐めてきた仕事人生で、ついに身体を壊して療養中の私も、今年はどうにか復活できる予感です。
大きく軌道変更をする必要がありますが、
自分で今後の人生切り開く。
お互い傷だらけですね笑
きっと我らが世代は皆多かれ少なかれそうなのでしょう。
山笑ふ、草花の芽吹きに心浮き立つ季節です。ワクワクしながら完全未来志向で病を蹴散らし、人生楽しみましょう✨️
それに…貴方は氷河期世代の希望の星で心の友ですから、お元気でいていただかないと…ね(^^)
迂闊にも「貯金している期間もまた人生だった〜」で涙してしまいました。
貴重な経験をシェアしてくださってありがとうございました。
知人が若くして突然死したこともあります。何はともあれご無事で何よりです、命あっての物種ですね。
辞めるマンさん
X楽しませて頂いております
同じ就職氷河期世代の40代独身男です
まずはご退院おめでとうございます
堀江貴文(ホリエモン)さんが推進している
「予防医療活動」ではがんや糖尿病などにならないための予防医療に力を入れている活動があり私は堀江さんの全てに共感はしていませんが「予防医療活動」については私も大賛成です
辞めるマンさんも今回の件で、お金を使うべきところに使った方が良いと認識したのではないでしょうか
お金より命が先と思います(あの世にこの世のお金は一切持っていけません)
私も就職氷河期世代の40代独身男なので人間ドックに多数オプションをつけるなど予防医療にはお金を惜しまずかけています
これからも就職氷河期世代の同期としてお互い元気に頑張っていきましょう
絶対仕事辞めるマン さんへ
絶対人生辞めるマンにならなくてよかったです
いつものxの投稿楽しみにしています。
いつもありがとう
辞めるマンさん、無事生還できて良かったです(^_^)
今までの過酷な労働が影響してるんでしょうね(+_+)
一日も早く会社を辞めて、FIRE住人として発信できることを期待してます\(^o^)/
リタ犬くんお久しぶりです☺️
私の姉はくも膜下出血で40歳で無くなりました。つい昨日電話で話したのに?
あんなに元気だったのに?
辞めるマンさんが入院されたとき
沢山の人が、働きすぎだ、ストレスだ
食生活が…など心配されていましたね
しかしどうなんでしょう?
それは誰にもわからりませんね
今日も1日幸せに過ごせた事と
辞めるマンさんのブログ更新に感謝です