「45歳貯金5000万円持ち家無し」早期リタイアで逃げ切れるか?




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できれば働かずに暮らしたいという人は多いと思います。満員電車、長時間拘束、うるさい顧客にパワハラ上司 etc. etc…

しかし宝くじで3億円が当たるはずもなく、満員電車に揺られ揺られて気が付けば60歳、65歳。ああ、私の人生とはいったい何だったのか?自由が無いくらいならアーリーリタイアし、誰にも何にも拘束を受けずに暮らしたい

でも莫大なリタイア資金を貯めるには時間がかかります。

そこで今回は、

・一般サラリーマンでも若いころから蓄財を頑張ればどうにか達成可能

・かつそれなりに安心してリタイア生活が送れそう

という視点で

45歳時点・貯金5000万円・持ち家し の条件

に絞って逃げ切り検討していきたいと思います。

ちなみに、当ブログ記事「貯蓄額・生活レベル・リタイア年数 3者関係の検証」では リタイア年数X年 貯金Y円 生活費Z円 を全ての(X, Y, Z)組合せパターンで検証済です。よろしければ後で読んでみてください↓

貯蓄額・生活レベル・FIRE年数 3者関係の検証

前提条件

年金は65歳から月10万受給

一般人が5000万円を貯蓄するとなれば、いくらなんでも10年や15年の期間はかかるはずです。よってこの間に蓄積した厚生年金を考慮します。もちろんリタイア後も国民年金はちゃんと払うとします。

悪名高く不安要素いっぱいの年金制度ですが流石にこのくらいは出るんじゃないか…ということで65歳から死ぬまで毎月10万円貰えると仮定

遺産相続無し

今回は遺産相続はなしにしました。実家の家の供与もありません。

運用利回りは1%

5000万円スタートで普通預金は流石にもったいないです。インフレ率+1%くらいの利回りはほぼ安全に達成できるため、前年の資産に対して1%の運用益を見込みます。同時に、ここでインフレの影響を相殺するものとみなします。1%+インフレですね。

どうしても投資がしたくない人は資産の1%+インフレ分だけアルバイトすればいいと思います。

寿命は85歳

平成30年の日本人の平均寿命は

男性が81.25歳
女性が87.32歳

よって、85歳まで逃げ切ると設定しました。

 

計算結果

上記の条件を基に85歳時点で残資産がゼロになるように生活費を調整してシミュレーションしたのがこの表です。

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(※45~60歳までは国民年金支払いとして年金欄をマイナス計上)

(※1万円単位に四捨五入表示。実計算は四捨五入していません)

結論:年間200万=月17万円 の生活なら逃げ切れる

使える生活費は、正確には月167,257円、年間で2,007,083円です。中見出しで17万円とサバを読みましたが、残り2,743円はどうにか毎月稼いでください…。あと、60歳時点で約2000万円保有しているので、偶然にも「2000万円問題」に合致しますね。

月17万円の生活とは?

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月17万円と言えば新卒サラリーマンの初任給手取りくらいですね。若かりし頃のあの生活を思い出せば暮らせないはずがありません!実際に、「月17万 生活」などで検索して事例を調べるとやたらとOLさんの節約ブログがヒットしますw ようはOLさんレベルの生活ができます。

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しかも1秒も働かなくていいという条件付き!

人によりますが17万円の割り振りは大体こんな感じですかね。

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17年間も極貧生活を続けている筆者にすれば十分すぎる額と思うのですが、、、

家賃だけで10万はかかる!絶対無理!

という声も東京方面から聞こえてきそうです。

ですがアーリーリタイア者は通勤がないためどこに住んでもいいわけで、普通に郊外や田舎に引っ越せばいいだけの話です。都心に住まなくても何の問題もありません。仕事がないからこそ大幅に節約できる部分があるのですね。

まあ家族持ちには厳しそうですが、足りない分は奥さんに働いてもらえばどうにかなるのではないかと思います。親父はどーんと無職の構えでOKでしょう。すみません、多分です。筆者は独身なのでよくわかりません。

海外移住も視野

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そうは言っても自由だけでは飽き足らず、ある程度豊かな暮らしをしたい人もいるでしょう。

旅行にはいけるかな?

定年退職者の生活調査統計でも結構な金額を旅行に費やしています。みんな旅行が好きなんですね。せっかくだから色々行きたいですしね。

しかし繰り返しになりますが、時間にも土地にも拘束を受けないのが持ち家無しリタイア者です。だから気が向いたら日本の賃貸を解約し、短期でも長期でも、旅行を兼ねて海外移住するのも一手かと思います。嫌になったら帰国すればよいのですから。

そんなこんなもあり、実は筆者は昨年ベトナムに行って物価の現地調査をしてきました↓

【108品目】ベトナムの物価を現地調査

酷暑の中を歩き回って、ひたすら調べまくりました!

経済発展が著しいとはいえ、物価はまだまだとても安かったです。

上の記事のように17万円あればかなりリッチな生活が送れそうな水準。さらに銀行の預金金利がバカ高いというおまけつきなので、資産の一部を現地銀行に預金すれば無理なく目標運用利回り1%を達成できそうです。

 

85歳以降はどうする?

今回の試算では85歳で貯金が尽きてしまうシミュレーション結果をご紹介しました。しかし運悪く(運よく?)85歳になっても生きていたらどうするべきでしょうか?こうなったら威風堂々と生活保護を申請すればいいと思うのです。

まあ長年高い税金を納め続けてきたわけで、最後はお国の世話になってもバチは当たらないはず…。他には、初期の貯金を少し上積みしておくとか、ちょっと節約を強めるとか、健康の為にアルバイトをして小銭を貯めておくとか、色々方法はあると思います。

最後に

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このように現役時代は緻密にリタイア計算して計画的に資産を積み上げる必要がありますが、ゴールしたあとは生活が維持できる範囲で適当に生きるのが理想です。5000万円分だけ自由に生きたら、あとは死ぬ。これくらいの緩い心構えでもいいのかもしれません。「もう頑張らない」ために早々にリタイアするのですから。

一般労働者にとって5000万円を貯めるのは相当大変なことです。辛い目に遭うことも多いでしょう。筆者は既にその道を通ってきたので誰よりもつらさを良く知っています。でもすべては自分のため!と思ってカメのようにのろのろと一歩ずつ進んできました。

リタイア後はワカメのように脱力して生きていきたいです

最後までお読みいただけありがとうございました。ともに楽しいリタイア生活を目指して頑張って行きましょう。

資金3000万・45歳でアーリーリタイアはできるのか?

資金2000万・45歳でセミリタイアはできるのか?

貯蓄額・生活レベル・FIRE年数 3者関係の検証

【108品目】ベトナムの物価を現地調査

8 件のコメント

  • >MM2Hさん
    あの定期収入ってあまり見てないんですね。リタイアしたら申し込もうと思ってたのですが、年金もまだないしどうなるのかなーと思っていました。給与収入のあるうちに申し込もうかなとも思います。カンボジアの件、ぶっちゃけただの定期預金なのですが米ドルに6%近くの金利がつくのです。それで現地に飛んで口座を作ってお試しに1000ドルだけ預けたのですが、コロナのせいでおろしに行けませんw 利息は順調についているようですが・・

  • 最近投稿ピッチがあがってきており嬉しいです。
    息切れしない程度でがんばってください!
    >定期収入
    給与所得の月収部分がネックになっているものと推察しますが、これは申請時の提出書類で回避可能です。税務署の納税証明書(その2)等をつかって、FXアービ等の収入+給与所得の年額合算あわせ技で回避できます。ぶっちゃけ、月収額は移民局はみていませんよ。
    ですが、現在MM2Hはリジェクトされまくってますので、少し様子をみたほうが良いと思います。
    >優待クロス取引
    これ非居住者だとできないんですよね。日本在住者の特権ですよね・・・うらやましい。
    ですが、管理大変そうですね(笑)
    >カンボジア
    色々ハイリスク案件と思いますが、記事は楽しみにしています(笑)

  • >マレーシアMM2Hさん
    コメントありがとうございます!
    MM2Hおもちなのですか?羨ましい限りです。僕も考えたことがあるのですが定期収入の方がネックになって・・・。
    再現性のある運用についてですが、マレーでは取引できないかもしれませんけど…一応紹介している優待クロス取引は確定的に日本のインフレ+1%を達成できますよ!
    あとマレーにお住まいでしたら、近隣のカンボジアでPPCBという銀行のドル預金を調べてみると良いことがあるかもしれません。これもまた記事にしようと思っています!

  • 独身、45歳、5000万
    他の先輩方のモデルケースや、日本のサラリーマンの所得水準から考えると、この45歳、5000万は、色々不満はあるにしろ現実的な設定値ではないかと思います
    不安要素はインフレを上回る利回り(+1%)を得ることが出来るか?という点に尽きますね。
    このあたりを「確実に」実現するための「再現性のある」運用テクニック等があればいいのですが(笑)
    チラッ チラッ 

  • >テツさん
    いつもありがたいコメントをいただけありがとうございます!更新頻度は遅筆ですがまたブログに色々書いていきたいと思います。まとめて自費出版ができたらいいですねw

  • 記事の内容、いつもセンスがいいですね。
    その辺の投資関連の本より面白いので本を出版出来る筆力だと思います。
    億り人になったら本書いて下さい。

  • コメントありがとうございます!
    そうですね… その分は医療費や薬代に割り当てられるということでいきましょうw

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