絶対仕事辞めるマンです。徐々にFIREが現実味を帯びてきて、退職の色々なことを考えるようになりました。最近頭に浮かぶ悩み。それはどうやって退職願を上司に渡そうかということなんです。
20年も勤めたしね。言いづらい気持ちはよくわかるよ。
そうじゃないです!退職願を渡す時のポーズをどうしようかと思って。
・・・。
ウキウキだなお前!!!
だってですね!
退職願を叩きつけるのは、僕の人生における数少ない見せ場なわけです。もう人生に何度も残されていない極大点。だから出し方のポーズは大変重要なんです。
あーー しょーもな・・
というわけで、冗談ではなく最近本当にポーズの練習をしているわけです。職場のトイレや空き会議室などで、ダミー封筒を使ってやっています。一生に一度の事ですからね。なるべくかっこよく、かつ威圧感を持って上司に渡したいところ。
本記事は妄想に溢れた世界一しょうもない記事です。
先に言っておきます。読む価値はありません
最初のアクションポーズはもう決まっています。スーツの内ポケットに忍ばせた退職願の封筒を取り出します。カバンから出すのは変な間ができるのでNG!内ポケットの一択です。このイメージ↓
表情もまあこんなもんでいいかな。
この憎たらしい表情の練習も必要ですが、ひとまず注意すべき点が2つあります。
- その時は必ずスーツの上着を着ていなければならない
- 「退職願」と書いた面が相手に見えるように入れておかねばならない
夏場は上着を着ていないので、突発的なタイミングでやるのは難しそうですね。
しかし実際に練習するとわかるのですが、上の写真イメージを再現するには相当ゆっくり取り出さねば上司が字を読めません。封筒の上端が出てから全部出るまで5秒くらいが適切でしょうか。
逆にあまりゆっくりでも挙動が変になりそっちに意識が移ります。封筒の字も遠くからでも上司が見えやすいようにかなり大きめに書く必要がありますね。
最後まで上司に気を使って、サラリーマンの鑑ですね!w
うるさいなー・・・
相手がその封筒を退職願と認識しているかどうかで次のアクションの印象がガラリと変わると思うので、重要な部分だと考えます。
②叩きつける?投げつける?見せつける?
取り出した次のアクションは3パターン考えました。
- 手で机に叩きつける
- ほうり投げる
- 相手に見せつける
一つずつ検証していきたいと思います。
叩きつける場合
叩きつけは一番スタンダードなやり方かもしれません。動きのイメージは下画像のようになります。
机にダーン!
練習の必要もない単純な動きですね。「机にスッ」では迫力が無いのでやはりダーン!でしょう。ストレートかつ力強い表現です。でも問題もあります。
- 大きな音で周りの人もびっくりさせてしまう
- 音に自分もビビる
- コワモテじゃないと笑えてくる
周囲への騒音はひとまず置いておいて、実際に机にたたきつけてみると物凄い音で自分がビックリして怖いです。「えっ こんな音を出していいのだろうか」みたいな罪悪感(?)のような心もち。伝わりますかね?
最後まで小心者ですね・・・。
あと、ひとまずここでは僕の見た目や雰囲気は清潔感のない星野源、と想定してください。実際に当たらずとも遠からずです。
草食系男子に叩きつけってあんまり似合わないんですよね。コワモテのEXILEみたいな見た目の人ならダーン!でいいんですよ。でも僕がやったら
ダーーーン!!!
\ プーッ!クスクス /
となりかねません。叩きつけは却下かなぁ・・
投げつける場合
個人的に一番カッコいいと思うのが床への投げつけです。ブチキレてる感が出ますよね。動きのイメージは下画像。
画像ではスマホを投げているので「バキィィ!」という擬音が出ていますが、実際に投げるのは紙の封筒なので騒音の心配はなし。「ピシャッ」という感じですかね。
しかし、上の絵は構図が良いので滅茶苦茶カッコいいのですが、普通の視点で見るとダダをこねている風に見えなくもありません。↓↓
しかも投げるのは紙ですからこんなに綺麗に跳ね返りません。そもそも床に投げちゃうと上司が拾ってくれないかもしれないですし。
気の使い方を間違ってますよ?
そうですね…
となれば上司の机に投げつけて「ピシャッ!」と投げ置くアクションが適切です。机ならどんな無礼な渡し方をしても一応そのまま受け取るはず。投げつけの着弾地点は机で決まりでしょう。
で、これも結構練習しました。しかし結論から言うとめっちゃ難しいです。
とにかく紙なので空中をヒラヒラ…ヒラヒラ…
成功率はかなり低め。何とかせねば…。
弾道計算
というわけで唐突ですが退職願を放り投げる際の弾道計算の理論を調べました。
調べる必要ある?
空気抵抗のある放物線運動、これって流体力学の範疇になるんですね?知らんけど。
ネットで見ると、意味はサッパリ分かりませんがとにかく下式で軌道を算出できるとのことでした。
γが流体(空気)の抵抗係数、mが退職願の重さ、θは射出角度、v0が投げつけの初速です。tは射出からの経過時間、x(t)とy(t)は時間tにおける軌道の座標で、gは重力加速度ですね。
とはいえ僕がこんな微分方程式をスラスラ計算できるはずがありません…
そんな有能ならとっくにホワイト企業に転職しています
でもご心配なく。世の中には便利なサイトがあるものです。今回は国立研究開発法人 産業技術総合研究所の計算機サイトを使わせてもらいました。計算の信頼性に間違いはありません。
もはや興味のある読者さんは1人もいないと思いますが、せっかくやったし一応厳密性の為にパラメータを書いておきます。適当に読み飛ばしてください
今回使用したのは練習に使っている下記画像の封筒で、重さmは9 gでした。大きさは長形3号で寸法120×235 mm、即ち飛翔体の断面積は282 平方cmとなります。
投げおろす時に手から離れる高度は地上1.6m、上司の机の高度は70cm、机までの水平距離は80cmと想定しました。初速v0はそれなりの本気でボールを投げる感じで時速60kmを想定、空気抵抗係数γは防衛大学の方の研究ノートの「鈍い物体・矩形」の1.15を採用。この条件で最適な射出角度を厳密解ではなくトライアンドエラーで数値的に求めました!!!
めっちゃ早口で言ってる…。
グルグルっと計算すると。
水平に対して-41度の角度で退職願を投げつけたら、ぴったりと上司の机に入射角67.2度、秒速2.26mで着弾することがわかりました。
軌道をグラフ用紙に現すとこのようになります(理論軌道:黒線)。
よーし。さっそく41度の角度で投げおろす練習! うちーかたはじめ。
・・・が、やはりうまくいかず。どうしてもヒラヒラしてうまく着弾しないんですね。ふにゃふにゃすぎてダメみたい。そもそも9gってのが軽すぎるんです!!勤続20年の重みはあるはずなんですけどね~。1年あたりたったの450mg。って何の計算だよ。
うーん、、、綿あめみたいな超軽い球体を投げたときにのみこの軌道になるのでしょうか?空気抵抗係数γが悪さをしているのは間違いないようですが。調べたけど解決法がよくわかりません。流線型の退職願を作ればいい感じになるかもですが、変な形だと迫力を失います。
結論:この投法は破綻です・・・
(おまけ)
なんだか悔しいので試しに手元にあった株主優待の封筒を投げつけてみました。トレジャーファクトリーの議決権封筒、重さは59グラムです↓
まずは弾道計算。-49.0度で投げれば入射角51.4度、そしてなななんと秒速11.58mを維持して着弾する結果に。これは期待できます。さっそく投げてみると…気持ちよくピシャッ!
凄い安定感です。重量と剛性が重要ですね。これはもう株主優待封筒に退職願って書いて提出したいところ。
というわけでとりあえず改善点が見えました
- 退職願の封筒はなるべく固いものを使う
- 同、なるべく重いものを使う
- 59グラムあれば少なくとも気持ちよく投げれる
以上、苦労の割に成果は出ませんでした
見せつける場合
以上の検証で、物理的に威圧するのはなかなか難しいことがわかりました。そのため「退職願を威圧しながら見せ精神ダメージを与える」方向にシフトしました。イメージとしては下記になります↓
思ったようなフリーイメージ画像が見つからないので離婚届を突き付ける女性の画像となりましたが、、、
割と現実的なこの路線。
この見せ方を採用するときは、角度や物性よりも表情の作り方がキモとなります。
- 完全無表情の無言で威圧(写真のまま)
- ニヤっとする
- ガンを飛ばす
- めちゃくちゃふざけた顔をする
- 泣く
- etc.
プランはちょっとまだ決めきれないところですね。あと封筒は離婚届よりサイズが小さいのでは水戸黄門の印籠みたいな見せ方になるのでしょう。
うーん、どれにしようかなぁ・・・
でもよく考えると?
しかしよく考えると僕は早期退職希望者。会社を煽って機嫌を損ねては割増退職金を減らされてしまうかもしれません。
それに、万が一投げつけた封筒の角が上司の目にでも当たったら…最悪懲戒解雇という可能性も…。
FIRE計画が崩壊します><;
いや、それはわかって検証してたんだよね!?
はあ・・・。一度はやってみたかった辞表の叩きつけ。妄想の中で終わってしまうのでしょうか。
それともう一つ
大変重要な前提条件があるのを忘れておりました。
早期退職って多分メールで募集されるんですよ。だから実際は
嫌です!
世知辛いです!
アナログがいいです!
まあ退職願の叩きつけなど早期退職ではなかなか実現しそうにありませんが、念には念を入れて練習だけは続けようと思います。ストレス解消にもなるし。
あー、残念。自己都合退職するときは実行しようっと。
終わり