以前に和歌山県の氷河期世代採用枠の記事を書きましたが↓
兵庫県三田市でも似たような採用が出ていました。ちなみに「みたし」じゃないですよ、「さんだし」です。アウトレットとかがあったような。
しかしとんでもないことを言っていますね。
(引用)
三田市の担当者は「出足は鈍い。少なくとも100人は集まると思ったが」と、焦りの色をにじませる
中略
三田市人事課は「電話での問い合わせは毎日数件入っており、週明け以降は応募が伸びることを期待したい」としている。
おいおい待ってくれ。
募集1人に対して29人が集まっているのに不満ですと!?
焦りの色をにじませるとは!?
「少しエサをまけば氷河期世代は鯉のように集まってくる」ということでしょうか。
なんかローマ時代のコロッセオを思い出しました。奴隷を無理やり戦わせて楽しむやつ。
超高倍率の試験を作って「ああ、俺って氷河期じゃなくてよかったなぁ」とほくそ笑んでいるのでしょうか。
100人集まると思ってたなら枠を10人くらいまでは増やしなさいよ。
三田市だけじゃなくて、このニュースを見てゆとり世代も悟り世代もZ世代も、団塊の世代もバブル世代も、みんな僕たちを笑っているのかもしれない・・・。
「公務員ごときに何百人も群がってバカじゃねーのw」みたいな。切ない。
かくいう僕も就職氷河期に巻き込まれ、ブラック企業に就職せざるを得ず人生を台無しにした一人です。
もちろん、滅茶苦茶な逆境に置かれたからこそ死ぬ気で這い上がって今はアーリーリタイアを語れるようになれたのだけど、本当は普通の人生を送りたかったですね。
普通に就職して、普通の労働環境で働いて、普通に結婚して子供作って育てて死ぬみたいな人生。
しかし僕などはまだマシなほうで、友人の中には40代でもほぼ一文無しでその日暮らしを強いられている人がたくさんいます。みんな頭が良くて穏やかで、本人には何も問題がないのに。
僕のように自暴自棄になって修羅道を歩む覚悟を決められなかった彼らは、まともな人生に戻るために今回の三田市氷河期枠のような蜘蛛の糸を昇るしかないんです。
なのに、たった1人を救う蜘蛛の糸に29人ぶら下がったら「少なすぎる」って。なんなんだよ…。
このニュースの続きがありました。
はいはい、427倍に増えてよかったね。
三田市の垂らした蜘蛛の糸は427人の重みで今にも切れそうですよ。それを見て喜んでいる担当者に俺もキレそうです。本当にバカにしてるわ。
試験に落ちる426人の人がどういう思いなのか考えたのだろうか?
倍率に戦意喪失して応募しなかった、その何十倍もの人は?
笑って終わり?
氷河期世代は、倍率29倍のニュースを見て「ワンチャンあるやん」と駆け込み応募するんです。切羽詰まってるからね。それで427倍に増えてしまった。
こんなの異常です。普通はそんな高倍率に応募しない。でもせざるを得ない。だって氷河期世代だから。
頼むから氷河期世代をちゃんと救ってください。
本当によろしくお願いします。いい加減頼みますよ。
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