早期リタイアを計画するには、
- 目標生活水準
- 目標リタイア期間
- 目標運用利回り
を定めて目標貯蓄額を割り出しす必要があります。一つ一つ見ていきましょう。
目標生活水準
生活レベルや月間生活予算の目安については下記の記事で検証したものを使います↓↓
- 月間予算 5万円:「求道者レベル」
- 月間予算10万円:「バイト嫌いな大学生レベル」
- 月間予算14万円:「健康で文化的な最低限度のレベル」
- 月間予算20万円:「新社会人レベル」
- 月間予算26万円:「老後夫婦レベル」
- 月間予算30万円:「1日1万円レベル」
- 月間予算36万円:「ゆとりある老後レベル」
- 月間予算50万円:「わがままリッチレベル」
早期リタイアの期間
次に、早期リタイア期間の設定です。この記事では
10年、15年、20年、25年、30年、35年、40年、45年、50年
の9パターンを検討しています。自分の年齢や寿命などから、期間はわかると思います。
当然ながら年齢が高いほど有利になります。
運用利回り
私の提唱する日本型FIREムーブメントの利回りとし、年利1%で検証します。
早期リタイア目標貯金額 早見表
上記を基に計算して表にまとめてみました。
この表は、
「月間○○万円の消費生活を運用利回り1%で送り続けたとき、○○年後に資金がゼロになる」となる初期資金の値です。
例えば月5万円生活を10年間送りたいならば、最初に573万円必要であるという意味ですね。
如何でしょうか。
自らの望む生活水準で、残り寿命を逃げ切る資産は十分ですか?
いや、絶望的な貯金額なのだが!?
当たり前です。でも安心してください。
何故ならばこれには年金支給などが加味されていないからです。下の金額も加味して表を見ましょう。
- 期待できる年金支給総額
- 期待できる相続資産
- 期待できる退職金
- もし少し働くなら、その収入総額
老後資金2,000万円問題は当然の結論
少し前に大騒ぎされていた「老後資金2,000万円問題」。
これは試算表の赤く塗った部分に該当します。
本試算によれば、老後夫婦が30年間で必要な資金は8,132万円。
これに対して期待できる年金は月額21万円、30年間で7,560万円。
私の提唱するプランでは572万円が不足します。なぜ2,000万円と違うのかというと、運用利回り1%を見込んでいるためです。
運用利回りを0%とした場合、約1,740万円が不足するということになり、概ね問題となった2000万円の不足と一致します。
1%の利回りというのが非常に強力であることも示唆していますね。
1%を見込めば、老後2000万円問題は老後572万円問題に軽減されるのですから。運用利回りは非常に重要な要素です。
応用編:もっと詳細な逃げ切り表
上に挙げた表の結果でおおまかにリタイア計画を立てるのには十分なのですが、物凄く詳細に逃げ切り早見表を改善してみると、色々と面白い結論が得られました。
「アーリーリタイアには決断に相応しいタイミングがあり、時期を逸するとムダ金になる」
ということです。
リタイアに向けた将来不安でズルズルと退職願を書くのを躊躇っている・・・そんな人には下記記事が必見です↓↓