
下記記事の続きです。
日本版FIREムーブメントは元本保証型が基本
これまでの記事で試算した分析結果により、早期リタイア者は株式に頼る戦略は取るべきではないことがわかりました。
代わりに米国版に負けずとも劣らないほど最適だと思われたのが、非常に意外な、試算表の緑の部分です。

40年生存率たった14%の「債券100%」
日本版FIREムーブメントのヒントは元本(ほぼ)保証の投資にありました。
米国市場では株式で攻めまくるのが正解でしたが、日本では専守防衛が正解となります。
なんで成功率が低いものが正解になるの?とお思いでしょうが、「債券100%戦略」の結果がこれです。

最初に25年分の資金があるため、20年間逃げ切れるのは当然なので無視してください。重要なのは40年プランの部分です。
FIREムーブメントの再計算表では債券100%の40年間成功確率がわずか14%ですが、その期間が物凄く偏っています。
インフレのおかげで景気拡大期にはボロボロに資金枯渇する一方で、成功の14%は全て直近に偏っています。そして直近14%のほうが現代の実情にはずっと似通っています。
市場の環境が変化して攻めの株式戦略が否定された分、こちら側に成功率がシフトしてきたのです。
原因の一つは、1970年代後半に投資を始めたにも関わらずバブル後のリセッションのダメージを全て回避していることが挙げられます。
そしてもう一つ重要なのが、債券の利回りがインフレに勝利している期間がある点でした。そのおかげで25年分の生活資金で40年間も耐えきることができたというわけです。
資金推移も株式に比べて非常にマイルドで、下記が直近40年のデータとなります。
縦軸の100がリタイア開始資産、横軸が時間推移ですね。

1980年代~1990年代前半あたりでは、債券利回りがインフレ率に月利0.2%ほど勝っていたようです。年利にすると2.4%。そのため初期の下がりはほとんどなく横ばいになっています。
それ以降は国債の利回りが下がりインフレに負けながら資産も食いつぶすしていくものの、一応40年間無事に逃げ切りました。基本的にはこの方針のほう日本型FIREムーブメントに相応しいということになります。
債券型40年戦略の問題点
しかしここに問題がひとつだけあります。
90年代後半以降のような資産の減りが40年間全部続くと耐えられるのか?
という点です。実は耐えられません。
今は国債利回りがマイナスという体たらくで、これからこの戦略をとってもジリ貧に陥ります。
しかし逆にここさえクリアできれば全て解決ですので、捨てるのはあまりにも勿体ないです。
結論から言うと国債ではなく「国債のような安全型投資」に投資先を代替してこの方針を貫くのが一番です。
目標利回りは昔の国債(からインフレを減じた)年利2.4%。全期間頑張るとすればざくっと1.5%。
詳細な計算はもう省きますが、アーリーリタイア者には年金収入もあることも考えると全期間を年利1%で回していけばどうにか逃げ切れそうです。
この方針ならば虎の子のリタイア資金を強烈な株式リスクに晒す必要はありません。
とにかく頑張って年利1%程度の利益をあげ、あとは防衛し続ければ、4%ルールでも十分逃げ切れます。2%は狙わなくてよく、無理してコケるくらいなら家で節約生活をする・・・くらいの防御的考えでよいと思います。重要なのはとにかく転ばない事。
どうやって1%を稼ぐ?
銀行預金に慣れている人には1%が途方もない数字に思えるでしょうが、1%程度ならちょっと挙げるだけでも
- 優待クロス
- FXサヤ取り
- その他諸々の、いわゆる「ネット乞食活動」
など、余裕でリスクフリーで達成できるものがあります。
名前は怪しいですが、ようは単に落ちている小銭をめぐんで貰う作業なので、全く危険がありません。平和すぎる活動です。また気が向いたら記事にまとめようと思います。
優待乞食、FX乞食、ネット乞食などプライドが許さない!という人でも、資産額の1%程度ならば自分の得意分野で稼げるのではないかと思います。
何もなくても…、そこに完全元本保証型の最強の商品があるではありませんか。
あなた自身です。資産の1%だけ労働すれば済みますよね。
たとえ1億円持っていても年間100万円稼げばいいし、3000万円スタートなら年収30万。さらに資産が減るにしたがって年収ノルマも下がっていきます。
人手不足のこの時代。いくら氷河期世代と言えどもアルバイトなら楽にみつかるのではないでしょうか。
こう考えると完全リタイアではなく非常にライトなセミリタイアも悪くないかもしれません(むしろ健康的かも・・・)。
よって、下記が僕の提唱する日本人用FIREムーブメントの結論となります!
日本型FIREムーブメント基準
- 消費行動は米国版FIREムーブメント(4%ルール)を継承する。
- 可能な限り株は避け、下落リスクを完全回避する。
- 確定的にインフレ+1%の利益を得る手段をとる。
- 運用法がなければ、割り切ってアルバイト。インフレ+1%分だけ軽労働。
- 絶対に無理をしない。
以上です。
長々と読んでいただきありがとうございました。
全世界株式インデックスファンドでもいかんのでしょうか、、?